映画『ファッションが教えてくれること』を観ました!

世のファッションは雑誌『ヴォーグ』が作り出しているらしい。有名なデザイナーもヴォーグの編集長アナの前では、コドモのようになってしまう。アナが作り出すファッションは、時代の先を誰よりも先に見出し、芸術性は勿論のこと、斬新なアイデアであるが商業ベースにちゃんと乗り、世界はそれに見事に乗っていく。この映画は「プラダを着た悪魔」のモデルにもなったアナを更にリアルに、ドキュメンタリーで撮っている。「ヴォーグ」の編集部の内部に入り、アナの仕事っぷりに密着している。
 揺るぎない決断力、根拠を語らず感性のみで、一挙両断するアナの姿勢は、客観的に見てる分には格好いいのだが、もしそんな上司がいたのなら意地でも着いていくタフさが必要だ。コーディネーターのグレースが出てくるのだが、才能豊かな彼女の作品もプライドと共に斬っていく。(その人の作品も素敵、この映画で人気が出て写真集が出てるみたい)また有名な写真家にもダメだしする。感性と感性のぶつかり合いも見物。ファッションは、言っていたら何でもありの世界。何が「今」イケてて、イケてないのか?これは連鎖反応みたいなことも関係している。反発している人も、何かしら流行を気にしての裏返しをしていたりするのだ。社会現象も影響し、ファッションはまるでウイルスのように、人間の脳細胞に寄生し、直ぐさま表皮になって人間のパーソナルへと変化していく。
 今日テレビで「変装動物」のことをやっていて、見事にワカメに化けたタコが出ていた。人間ももしかしたらファッションの力を借りてそんなことをやっているのかもしれない。だとしたら、いろんな人に化けて楽しんでみてはいかがでしょう。違う本当の自分に出逢えるかもしれない・・・。
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by harico_couture | 2014-09-08 01:11 | 本・映画

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