読書週間2

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『記憶喪失になったぼくが見た世界』ノンフィクションである。この本、ホントにオススメです。・・・どこにでもいるような男の子。頭を逆立て、スクーターに乗って、いつもと変わらない道、美大まで通う途中、事故に遭う。外傷がないような奇跡的な状態で、ご両親に会うが、これから始る壮絶な出来事の幕開けとなるのです。この男の子優介君の場合、コトバだけでなく、物体が何であるか?そこから記憶をなくす。それはどういうことかというと、とても不思議な世界。私達がいかに知識によって、五感を使わなく、退化させているかということが、よく分かる。おそらく、コトバを無くすことは生きることに動物的に純粋になるということかもしれない。優介君が、潜在意識のなかにとても素晴らしいものがあったからかもしれないけど、この本のなかの文章はとても心に響く。「どうして、ご飯には黄色(サフラン?)や赤(お赤飯?)があるのに、青はないの?」と炊飯器の中にブルーハワイのシロップを入れる。開けた瞬間入道雲のような雲が出てご飯を見たら海のように思ったそうだ。しかも、しゃもじですくってみると地球にスコップを入れる様な感じがしてドキドキしたとある。なんて素敵な感受性!!私は子供でもなく、大人でもないこの優介君を羨ましく感じた。そんなのんきなことを言ってられない程、この優介君は苦悩している。そして、優介君を支える家族の暖かさ....感動して泣いてしまうよ。
この本をくれたのは、下呂に一緒に行った先輩から。「漢字なんてどうでもいいよ,本当は!」と手紙に書いてあった。きっと、ハルトの「らーめん1杯をらーめん1枚」と読み間違えたことから、私の心配事を読み取ってくれたんだろう・・・私も、優介くんとハルトが重なった。ハルトから見える世界を信じてみようと、強く思えました。大事な1冊。
by harico_couture | 2011-01-27 11:06

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