ふらり旅2

パラミタミュージアムで開催中の「ルーシー・リー」展に行って参りました。日曜美術館で2年程前でしょうか?このルーシー・リーを知った時は、衝撃的でした。形といい、色といい、本当に胸を鷲掴みにされたような・・・待ちに待った、ご対面でした。ルーシーの作品は、ろくろで作り、あらゆる釉薬を使った彩色が特徴です。その色合いは、本当に様々で、しかし一貫して彼女の感性にぶれがないのです。形にしても、そう。優しさの中に、凛とした強さがあって、美しい。西洋の食器というと、薔薇の花だったり、金の縁取りだったりと想像できますが、ルーシーの作品は人間の本当の美しさを感じます。ルーシーの弟子、ハンスコパーもまた、彼女の意思を継いでる気がします。彼の作品はもっと原始的です。強さも感じますが、人間のもろさも感じます。今、私の中では、「美」を知っていく、追求して行くうちに時代が、退行します。盛ることよりも、削ぎ落としていく感覚です。洋服の世界は盛っていく世界に思えてなりませんでしたが、この陶器のように人間らしい洋服もあるのではないか?と思えてきました。より、1人1人の人間の美しさを引き出す器のように・・・なれたら、いいですね。ハンス・コパー展も行きたいな〜!!
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by harico_couture | 2011-03-30 20:51

haricoのつぶやき


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