『地球(ガイヤ)のささやき』龍村仁

私には、ダイソンの掃除機のように本を引き寄せる力があるようです。買わなくても、どんどん増える!「haricoさんに・・・」って、きっと私が読んだら喜ぶな〜って思ってくれてる愛情から、ココに届くのでしょう。。。ホント、有り難う!そんでもって、前回ご紹介した「大きな森のおばあちゃん」と繋がりのあるこの本、もちろんそのエピソードも入ってます。そして、その本が引き金となって・・・また何か繋がっていく・・・この現象なんでしょうね。・・・ともかく、この本の著者・龍村仁さんは映像作家、各国を廻って身体で五感で感じたエピソードを語ってる。私は男の方がこのように語ることに説得力があっていいな・・と思ってます。感覚的な文章ではなく、記述的な文章。感情よりも体感に重きを置いている。それでいて、繊細。特にアイルランドにて、著者が巨石を前に語る文章は何とも感慨深い、「5千年もの間ただひたすら押し黙り、微動だにせず、ただずんでいたかに見える石が今歌っている。その歌声は、聴こえるというより、私の全身の細胞に直接降り注いでくる・・・」また、人間の脳みそと同じ位の大きさをもつゾウ、イルカ、クジラの生態のエピソードも、ジンと心に響く(凄く,いい話よ)決して、人間から見たそれぞれの目線ではなく、自分が人間ってことを忘れた状態で語っているかのような目線が私はホントに共感できた。ファンタジーでもなく、物理主義な世界でもない、なんて言ったらいいのだろう...とにかく、読んで頂きたい1冊です。
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by harico_couture | 2011-07-11 13:48

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