着物リメイク・子供カシュクールワンピ

最近、京都のSOU SOUというブランドの服ばかり着ています(自分で作った服も着ているけど)。着物リメイクのお洋服は絹素材が多く、ヘビーにお洗濯するのは無理なので、この季節はどうしても綿素材のお洋服に頼ってしまいます。気が付くと上から下まで(靴まで)SOU SOUということもあったりして・・・・そしたら、SOU SOUの子供服を、お着物で・・・というご依頼がきました!絞り着物でお仕立てした、カシュクールのワンピ。帯もお付けして、お祭りにも着て行けそうです。
着物リメイク・子供カシュクールワンピ_d0127925_15381739.jpg
着物リメイク・子供カシュクールワンピ_d0127925_1537543.jpg

haricoのひとりごと・・・カンブリア宮殿今週は「吉田かばん」でした。sou souもそうですが、以前は当たり前だったmade in Japanを売りにした企業が目立ってきました。私は20代の頃、雑貨デザイナーをしていて、その頃は中国生産の先駆けでして、まだ中国で生産することは「賭け」のようなところがありました。トラブルも多く思った通りの仕上がりなんてほとんど出来ない。しかも発注単位が馬鹿でかく、自分がデザインしたへなちょこなものが大量に出来上がり、「ゴミを作っている」ような罪悪感に駆られたこともありました。しかし時代が良かったのか、利益は確実に出る。そのサイクルに味をしめ、しかも中国の技術の向上も手伝って、殆どの縫製は中国産に移行してしまいました。
そこで、何を得て、何を失ったのか????私の中の答えは、得たのは「金・時間・労力による楽」でしょうか?何を失ったのか・・・それは確実に『技術』です。日本は技術国家なんて言っていますが、それは一部に過ぎなくなってます。・・・どういうことか?というと国にとって、国民は労働力です。戦後、日本が産業国家として成り立ったのは労働力の水準がかなり高かったからです。手先が器用で、忍耐強く、しかも頭がいい。しかし、中国に技術(身体で言うと手先)という役を与えてしまい、指令する(脳)役に徹した。そして指令する役が出来る様な大人に育てることに専念した結果、いまの子供達は手先が不器用で、忍耐出来ず、脳みそだけで行動する子達に確実に育っています。
吉田かばんは、「職人」と「企業」と関係を上手いこと循環させています。手先と脳の関係性です。
私は常々、手先にも心があると思って、仕事をしています。中国生産している時は、その手先に「心」を感じることができなかった。
これから、日本人はお金を出し、モノの買うということの意味を、もっと知ることになるでしょう。そうしたら、自分の変りとなってモノを作った、手先の心を感じる人種になっていくと思います。私達は、そこに繋げる為の「使者」と自覚し、モノを作り続けなくてはならない。。。。。


すいません、久しぶりに暑苦しい文になりました。読んで下さって有り難う!!
by harico_couture | 2012-07-14 16:02 | 着物リメイク・ワンピース

haricoのつぶやき


by harico couture(ハリコ・クチュール)