2012年 08月 06日
金太郎のベビースタイ
haricoのひとりごと・・・結婚し、実家の生活と離れると今まで当たり前の世界から、「あれ?これって当たり前じゃなかったんだ・・・」と気付くことがあります。それが「お漬け物」。我が家は、相当のお漬け物好きだったのです。朝食にパンとお漬け物が一緒に登場する家は少ないだろう。母はマメな人で、何でも残り物を漬け物にした。スイカの皮まで・・・。味も、味噌から酢、ピリ辛・・・とレパートリーが多く、全て手作り。私の中ではあり得ない伝説の漬け物話を1つ、母のお弁当はいつも愛情がどことなく欠落している節があり、お弁当を開ける瞬間、悲しくなる時が多々あった(看護婦をしていて、忙しかったのだ)。しかし、その日はサンドイッチであった。私はこんな手の込んだモノを!と感嘆したのもつかの間、中身は前晩の夕食の残りのサツマイモの天ぷらであった。レタスに見立てた緑の野菜は野沢菜であった。そんな漬け物に育ててもらった肉体は、今でも無性に食べたくなり、母には敵わないが市販の漬け物タレに、野菜を切って常備している。ハルカイも私の血を引き大好きである。ご飯まで待てない時は、この漬け物が役に立つ。ポリポリ、音を鳴らし、一日の出来事を語る「お漬け物時間」、これは母から戴いた有り難い「当たり前」のコトになっている。