2012年 08月 15日
着物リメイク・絽のコート



haricoのひとりごと・・・夏の始めに鹿児島の主人の祖父が危篤状態になった。今でこそ、持ち直し笑っていられるのだが、その時はとても心配した。祖父と祖母は、とても人間的で温かく、夫婦で支えながら、昔話に出てくる様な山の奥地で暮らしている。年をとり身体も不自由になり、田舎暮らしは健康でないとやっていけない。本当に2人は片方がいなければ生きていけなく、お互いに依存して同化して2人で1人で暮らしていたのだ。祖父が持ち直したのは、私の思い込みかもしれないが、人一倍寂しがりやな祖母を1人にはしておけないという愛の塊。普段そんな「愛離苦別」など考える環境でない私は、この障害に強靭なフリをしていた心がもろく崩れた。そして、祖父は病院に祖母は叔母の家に、しばらく、もしくはこのまま、この生活を続ける。
日常は、なだらかに流れ昨日も今日も明日も変化がないような気にもなる時もあるが、青天の霹靂のようにガラッと流れを変えてしまう時もある。家族はまた夫婦は、その流れに浮き輪を付けて手を繋ぎ流されてる様な気がする。「別れ」とはその手を離すこと。・・・まだ繋がってる手の感覚を確かめて、今日も日常をできれば緩やかに流されたい。