『ホーリーモーターズ』

20代前半私が一番感化された映画監督レオス=カラックス。彼の全身全霊、前人未到な映画の作りにすっかり私生活まで影響され、まるで映画の中で暮らしている様な感覚に陥った。一番売れた映画「ポンヌフの恋人」以来燃え尽きたのか鳴かず飛ばずであった彼だったが、この映画「ホーリーモーターズ」での批評は高かった。その批評を頼りにかつてのレオス=カラックスの世界を味わいにシネマテークに行った。(ここからネタバレあります・・・)最近頓に思う事、精神世界言わば時空を越え言葉では語り尽くせない感覚的な内容の世界観を次々に作品として世の中に溢れ出しています。この社会は目に見える説明がつくことでビジネスは成り立っていたのですが、そちらも保ちつつ裏のメッセージが潜むバージョンで私達の周りに芽を出しています。その表と裏の関係性が逆転した場合、見る側は「?」(訳が分からない)、「(言葉では言い表せない)地球・人類を越えた宇宙的感覚」と二つに分かれます。この映画は後者。後者の考え方はメッセンジャーの特性によって伝え方は異なりますが、行く先は全て同じです。そんな映画とは全く予期せず目の当たりにし、戸惑いながらも1枚1枚常識の殻を脱ぎ、人という殻を脱ぎ、向き合っていくこの映画の内容は今までにない新ジャンル。最高傑作と言っていいいんじゃないでしょうか?最近私は「未来感」って言葉をよく出す。18世紀から19世紀にガクンと見る世界が変わったように、20世紀から21世紀に変わるのもガクンと画期的に変化が起ると思う。ファッションにしろ目を凝らして見てみると、変化し出した。映画は脳内のイマジネーションをさもそこにあるような錯覚を起させる身近な未来感を感じるに最速なアイテムなのだ。そんな映画の可能性に乾杯(完敗)!!
『ホーリーモーターズ』_d0127925_16544818.jpg
no_remake/">にほんブログ村 ファッションブログ 着物リメイクへ
にほんブログ村
ランキングに参加しています。クリックして頂けると嬉しいです!
by harico_couture | 2013-05-05 16:55 | 本・映画

haricoのつぶやき


by harico couture(ハリコ・クチュール)