2013年 08月 18日
着物リメイク・羽織からチュニックへ


haricoのひとりごと・・・今日の朝日新聞の読書の欄に興味深い本のタイトルあり、『ミシンと日本の近代』アンドルー・ゴードン著の書評。戦後のミシンを辿る日本の女性史とでも言いましょうか?アメリカ人が観るこの視点、どう映るのか?興味深いです。1950年代の既婚者が裁縫に費やしていた時間は毎日2時間だったらしい。この事実に著者は驚愕し、探究の始りだったらしい。ミシンというマシンがもたらした、革命はまず家庭から起ったのだ。戦前絶対多数だった和裁に、黒船洋裁が現れる。今でも全人類が民族衣装を捨て、洋服に移行する様を私はまだ解明できない。当時の人々がオセロが白から黒に変わるような激動の背景に「踏めよ・殖やせよ・ミシンで貯金」と、近代生活への憧れと社会からの煽りも影響があるのだろう。この時代を経験しているお客様から、お話を聞くことがよくある。既製服がないので、ファッション雑誌から好きなデザインを抜粋、ついで好きな生地を買い、作るのだ。しかもあまり布で、バッグやお帽子までこしらえる。髪型もきめて、デートやダンスパーティに行くのだそうだ・・・。今よりおしゃれではないか???haricoがその時代にいたら、お呼びではなかっただろう。そんな事を考えながら、次買う本を吟味するharicoであった。

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