着物リメイク・スタンドカラーのチュニック

名古屋在住のお客様から飛び火して、九州のお客様からご依頼を頂きました。お写真も見せていただいてお着物も名古屋のお客様から手渡し・・・・伝書鳩のようなお仕事をさせてしまい申し訳ない気持ちですが、そこに「愛」が行き交っているような気がしてほっこり温かい気持ちにもなりました。
生地も少し厚手なので秋の仕様になってますが、またそこで「着物リメイク」の話で楽しんで頂けたら幸いです!
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haricoのひとりごと・・・『コドモでいたい』小さなお店ですが2件経営している私は、ついついしっかりしなくちゃいけないと自分を律するあまり、コドモの心を忘れてしまっていた。服作りはイマジネーション、想像の世界を「遊ぶ」仕事だ。遊ぶ為には心にコドモがいなくちゃ遊べない。神様の計らいかパパの施主さんの打ち合わせの時に3歳くらいの男の子を連れてきた。私は遊びたくて仕方がなく、1人で遊んでいるその子の横に寄り添う。ミニカーで遊ぶその子に私は言葉で「想像」を脹らかす。男の子の想像と私の想像はシンクロし、目に見えてない世界を想像でカバーし共有する。その時私は大人の身体を纏ったコドモになれた。
先週の日曜美術館は『宮芳平』であった。彼は貧乏であった為に田舎の高校の美術の非常勤講師となる。講師をしながら画家を目指すことは至難の業であった。しかし純粋無垢なコドモの絵に、宮は芸術を心から楽しむ術を学ぶ。お花畑を描いた作品、作家のドリアン助川が「この絵はクマンバチの見方だ」と言った。物質を知識でかためて描くのではなく、素直という言葉よりもっと人間を越えた見方に私は震えるような衝撃を憶えた。宮の描く絵は、印象画なのであるがモネやゴッホといった写実的なものを一旦断片的に粒子を断面化したのとは違い、目を細めるとピントが合いそこに深く広がるような不思議な感覚の絵だ。誰もが同じ絵を見ているのではなく、誰もが想像によって違う絵を見てる・・・そんな感覚に私は思えた初めての絵でした。
 その彼が生徒から学んだこと、それはコドモ故「拙い(つたない)」を養う「養拙」。私の中でコドモでいることを肯定されたような、私の生き方のスイッチが入ったような気がしました。
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by harico_couture | 2014-08-12 22:29 | 着物リメイク・チュニック

haricoのつぶやき


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