映画『この世界の片隅で』を観に行ってきました!

やっと観たかった「この世界の片隅で」を観に行ってきました。時間違いでしたが、その日は監督・片渕須直さんがみえてました。映画館は満員、人気が伺えて期待値は上がります。映画館に行く前に、可愛すぎる映像と戦争という重いテーマ、ハルカイに事前に話すと「見たくない」と言われそうで「いいから付き合ってくれ」と袖を引っ張って行ったのだが、始まったらカイトが「あ、これ、俺観たかったのだ」とつぶやいた。映画が終わって、満員の人集りが出口へと向かうのだが誰も口を開かなかった。それというのも、言葉1つで表せない映画であり、今も私の中で感想がまとまらない。大きなテーマ、小さなテーマがミルフィーユのようになってるから、どこから切っていいものか、私の様なものが切ってもいいものかも分からなくなる。ただ、ただ主人公の「すずさん」と私の共通点があるところからお話の中に入れるかもしれない。まずは「嫁」であること、「絵を描くのが好きなこと」。と、いうのも主人公の「すずさん」は至って普通の人なのだ。絵が上手と言っても画家でもない、「わたしはボーッとしている」と自覚するくらいおっちょこちょいで時代に流されても、流れに身を任せて流れていく。恋愛も結婚も見分けも付かないまま「子供」のまま、18歳で嫁ぐ。戦争のテーマはさておき、そんな娘が当時「村社会」に身を置く場所を作るには、のんびり屋のすずさんでさえ相当大変なことなのだと映画の終盤になるまでそのテーマは続く。それに比べて私はナント横柄な嫁なんだろうと、周囲に感謝せずには居られなくなるくらいだ。特に物語の中の出戻りの義姉の存在が、グッと村社会を色濃く描く。義姉の意地悪な言葉の裏に「優しさ」を見いだすことができるすずさんは、極貧の中、食べれる野草を探したり、敵国のミサイルの煙を綺麗だと感じれる才能と直結している。そして愛あるクリエイトが人を幸せにすることも、この映画は語っている。妹や同じ年くらいの遊女に絵を描いて喜ばせたり、姪っ子にも巾着を作ってあげる、家族にも早く起きてご飯を作る。一番感動したのは、不仲になってしまった義姉が無口ながらもすずさんにモンペを縫ってあげるシーンだ。言葉なくてもその縫い物に、すずさんへの感謝と未来への幸せを願う気持ちが入っていると思い、胸を打つ。
・・・・こんなに長く書いても、ちっとも纏まっておらず、見る人によって、回数によっても変わっていく映画なんだと思います。まだ上映させてますので、是非映画館に脚を運んで下さい♡
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by harico_couture | 2017-01-22 13:16 | 本・映画

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