1961年に公開された映画『去年、マリエンバートで』、シャネルが衣装担当をしたと言うことを聞きを見てきました。この映画は、とても難解で「寝てしまう映画」として知られているそうだ。身構えして望んだが、私には合っていた。
しつこく繰り返される台詞とシチュエーション、その呪文のような手法に観客はラビリンスに迷い込み、これは何なのか?なんの意味があるのか?を探し出そうとするが、疲れてしまう・・・・
私なりの見解は、魂が何度も輪廻転生し続け、男女の三角関係を表したものなんじゃないかと・・・
しかしウィキペディアで調べると更に驚く!!黒澤明に触発されて、芥川龍之介の「藪の中」を下敷きにして脚本は作られたよう、登場人物別の主観から4部作からなり、それをダイヤグラムになぞられて時間軸を複雑にする。そう!!感覚的に作ったのではなく、精密に数学的に作られたのだ。監督曰く「非常に緻密に計算された作品で曖昧さのかけらもない作品になった」と言っている。ただ、そのラビリンスを出るには、シャネルの衣装が鍵になってるらしい。。。。
家に帰ってこの映画を調べまくっていると、遂にはYouTubeさんから「1961年の映画」のオススメがどんどん来る。その中に、小津安二郎などの古い映画がたくさんあり、また片っ端から見た。いや〜〜〜〜すごく、良かった。(この話はまた今度ゆっくり)。