コロナで世界中の人類が脅かされている。当初、感染を防ぐには効力はないと言われていた「マスク」は、不可欠なものになっていった。「たかがマスク、されどマスク」、いまでは政治的条件に中国は「マスクを渡すから、〇〇をしてくれ」とまでエスカレート。なぜ、日本でマスクが作られないのか?これは単純に利益が出ないからなんだそうだ。この貿易に頼った思考は、先進国の落とし穴になった。安倍総理が「各家庭に布マスクを2枚配布します」と、まるでお客様に語りかけるように言った。私は正直、主婦目線で200億円も使って布マスクを作るなんて勿体無い(しかも、未だに布マスクは到着せず)、なんで「作って下さい」って言えないのかな。。。。と思った。これは私がミシンで縫える人だからそう思うのかもしれないが、そんなお願いも言えない国なんだと、悲しくもなった。
とは言え、安倍総理が布マスクを推奨?してくれたお陰で、手作りマスクは一気にブームになった。布屋さんはガーゼ生地、マスクのゴムは売り切れになるほどだ。私も家族やお世話になった方々へ、在庫の生地を使用して100枚くらいは作った。今思うと、100も作ったのか?と驚くが、1個10分もあれば作れてしまう。それに色んな柄をたくさん作ると、気分も上がり、更にプレゼントすると喜ばれる。
このコロナ騒動で約2ヶ月間お休みしている洋裁教室ですが、生徒の皆さんはお家でせっせとマスクを作ってらっしゃる。80代のお生徒さんですら、YouTubeを見て作り方を研究し皆に配っているほどだ。長らく洋裁教室をしていて、こんなにミシンを縫えることがお役に立てるなんて思ったことはない。お生徒さんがマスク作りに勤しんでいることに、誇りを持ったくらいです。
さてさて、この布マスクブームは普段ミシンを使わない人も、家族のために作るまで浸透してきた。家族を守るために武器を作るみたいな、ある意味戦友のようで、シンパシーを感じます。キスもハグもしない日本人の愛情のポーズがマスク作りなんて、なんだか日本人ぽくて面白くなります。