コロナ自粛後、初の映画館での鑑賞!電車に乗って映画館まで脚を運ぶ、切符を買い、決められた時間にシートに座る、当たり前だった日常が今は更に至福の時と感じた。誰もが知ってる「若草物語」、古典的なストーリーに『レディーバード』を作った若い監督・グレタ ガーウィグがどう演出するか?冒頭間も無く、主人公のジョーが走るシーンで胸をわし掴みにされた。今までのジェイン・オースチンの映画とは違った感覚。何故だかわからないけど、今の時代の人間が当時にタイムスリップしたような、不思議な感覚に陥った。女性の歴史をまるで今、体感しているかのよう。話の中にも出てくるが、女の生き方は「結婚するか娼婦か女優」女優は娼婦みたいなものよね、と叔母様役のメリル・ストリープは言う。そのメリル・ストリープは、財産を守るために独身を貫いている。本当に見て頂きたいから、ネタバレはしないで感想を閉じようと思う。今朝、ニュースで「美術館女子」についての議論がされていた。女性差別なんじゃないか?との見解でした。若草物語もそんなテーマなんじゃないか?と思ったら、そこは違うと思ってます!!多様な生き方を肯定している、不器用ながら生きるジョーはじめ、4姉妹+母、叔母様が精一杯生きる姿を温かくね。
私は、ずっと泣いていた。この感動はどこから湧いてくるのか???監督と出演者、スタッフと、この映画への愛を感じたのもあるけど、「女」って生き物の良さをちゃんと描いていること。そして、映画を見ている「あなた」もこの映画の延長線で、生きていると言う事。
アカデミー賞衣裳賞を受賞したこともあり、衣装もインテリアも可愛くて素敵。貧富の差による衣裳の相違も必見!
ぜひ、ご覧になって頂きたいです!もちろん、映画館で!