カテゴリ:本・映画( 56 )

予告を見た時、ラザロが「ハルトだ!」と思いハルト見たさに行った映画です。
聖書をモチーフにしたこの映画は、1980年代にイタリアで実際にあった詐欺事件を盛り混んでありリアリティーもあるのですが先入観なしに見ると、一体この時代設定はいつなんだろう???とラザロの存在を際立てて不思議な感覚に誘われます。ラザロは両親も知らず、あるコミュニティの農夫として大家族の中で暮らしています。ラザロの存在は、一番の働き者であって1番低い身分として扱われていますが、当の本人は誰かに与えることを惜しまない。そんな中、ラザロたちを搾取した側が捕まり農民たちは解放され町に住みだすのだが、ラザロだけ時空を越えて後から皆を追う。自由はないが大自然に囲まれ仲間と汗を流しながらの労働する村の生活と、人を騙しお金をふんだくるしか稼げない町の生活の対比。奪い取った食事はポテトチップスだったりする、そこでラザロが玄関先に生えている雑草が食べれることを告げます。人々は「俺たちの周りにこんなにも宝があったとはな!」と感激。カメラはグンと引いて、ゴミだらけの道沿いを映すのだがラザロの言った雑草も映る。ゴミと雑草の対比もまた鮮烈だ。この映画ゆったりとカメラを回し、風景もまた美しい。昔見たフェリーニの『道』を彷彿させる。昨今では珍しい上質でクラシックな映画。チクっと刺す棘のようなモノと汚れのない美しいモノが混在するかのようだ。上半期No.1になりそうです!
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by harico_couture | 2019-05-19 23:13 | 本・映画 | Comments(0)
マックイーンは、彗星の如く現れた天才デザイナー。ずば抜けたデザインとコンセプトに、世界は大絶賛し酔いしれた。圧倒的な眩しい頂点に駆け足で登りつめた彼に、こんなにも「闇」があったとは、この映画を見るまでは思いもよらなかった。彼の生い立ちは、ロンドンの労働階級の環境で育ち、16歳で学校を辞め何をしていいのか分からず悶々としていたと言うのだ。親の勧めで仕立て屋で働き出してから、彼の人生はファッションで染まっていく。ぽっちゃりとして、Tシャツにジーパンといった飾らないスタイルの彼から、どうして彼がデザインしたジバンシーのドレスがものすごく華麗で、繊細な手仕事なのか・・・映像の何処かに謎が解ける『鍵」があるのではないかと探したが、分からなかった。それくらい、彼の頭にはいろんなイメージが宝の如く埋まっていて、それを発掘してはカタチにしていける技術があったということだ。そんな唯一無にの魂を、葬ってしまったのは『孤独』という悪魔が取り憑いたから。先日放映したNHK『ヨウジヤマモト〜時空を超える黒〜」で、ヨウジヤマモトが「時代の半歩先を行く、2歩行くと変人扱いになる」と言ったのが印象に残る。1980年ごろパリで一世風靡したヨウジヤマモト、しかし始めはボロボロの穴だれけの服を発表し、酷評された。マックイーンも、時代を行き過ぎだと酷評され続けた。・・・・今、振り返ってYouTubeでマックイーンのコレクションを見ると、すざましいエネルギーを感じる。イギリスならではのパンクな精神とでも言うのか。でも彼の作品はパンクファッションとは対照的な、洗練された研ぎ澄まされた美しさ。ヨウジヤマモトは75歳、長くファッション界で生き抜くには相当なメンタルが必要だ。短く太く、その時に全ての光を集めるのもマックイーンしかできなかったことかもしれないが、悔やまれる。ただのドキュメント映画じゃない、多くの人に見てもらいたいな。
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by harico_couture | 2019-05-15 12:57 | 本・映画 | Comments(3)
夜中、BSプレミアム『世界で1番標高の高い街〜ボリビア・エルアルト』を見ていた。標高4000メーター以上ある所に位置する大きな街・エルアルト、富士山より高く、朝晩は氷点下、日中は半袖で生活できるくらい暑くなる場所だ。雨はほとんど降らずだが雪解け水が生活を支えている。カメラはそこで「チョリータ」という民族衣装を仕立てている一人の女性に迫った。チョリータとは、先住民の女性を指す。その衣装は可愛く💕山高帽の小さなシルクハットのような帽子を被り、髪型は長い三つ編み、そしてボリュームたっぷりのスカートを履いている。その女性は、スカートを仕立てている縫い子さんだ。ずっと変わらない生地で作っていると思いきや、流行の生地を探して作るんだとか。オパールやレースの透けた生地だったり、カラフルな生地、プリントもシックなものから大きな花柄まで色々あるのだ。スカートの分量も聞いて驚いた。何と6メーター!!ウェスト部分はその6メーターをギュッと縮めるもんだから、手縫で恐ろしく細かく縫われている。インタビューで「何故この仕事に就いたの?」との質問に「子供と一緒に家にいれるから」と返答していた。一緒に見ていたパパが「このセリフ、同じこと言ってたよね。ハリコと一緒だね」と言われた。所違えど、同じ境遇だ。楽しそうにスカートを縫う姿、家族の輪にミシンは一緒に存在していた。そして私よりも良い(高い)ミシンを使っていた(笑)!
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by harico_couture | 2019-02-15 14:58 | 本・映画 | Comments(0)
大袈裟に言ったら、私は1日1本映画を見ています。ネットで見れる配信型や、テレビで放送される映画チャンネル、とってもお気軽に見れる。レンタルショップで選ぶのはその時のメンタルや、その後の時間の束縛など考えすぎて選べない。しかも折角借りてきたのに見なかったという罪悪感も生まれたりする。そんなこんなで毎日何の気構えもなく映画を見る。そんな日常から映画の世界に引き込まれる瞬間が大好き、気が付いたら映画のスクリーンの隅々まで堪能したくなっている。登場人物の発する言葉や仕草、インテリアや風景、時代背景など、映画に力があるとグワ〜っと脳みそとハートが動くのが分かります。
今回見た映画は『追想』。「6時間だけの結婚」がキッチコピー。見る前、そのキャッチコピーから「時代のせいで無理矢理引き裂かれた悲劇の話?」と想像していたが、違っていた。それよりももっと個人的な誰にでもありそうな若気の至り。だからこそ、美しい背景と重なって忘れられない情感が心に傷とともにレコーディングされる。画に力がある、イギリスの1960〜2000年代までの時代背景を駆け抜ける様を風のように感じられる映画。そう考えると結婚6時間という短い時間の出来事が、二人の人生をずっと老いてまで心を縛り続けることを描いたとも言える。・・・・それを追想というのか。
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by harico_couture | 2019-01-30 10:44 | 本・映画 | Comments(0)
今年初めての映画は『アリー!』になりました。予告からレディ=ガガの歌声に泣かされていたので、ハンカチ片手に馳せ参じました・・・・が、しかし実話ボヘミアン ラプソディの冷めないまま、実話ではないアリーはガガに見えてしまって映画に陶酔できずに帰って来てしまった。ただ、ブラッドリー=クーパーの演技は素晴らしく時間が立つに連れ、彼の心内に入ってからは今でも心痛めて不意に泣けてくるくらいだ。商業的にレディ=ガガに脚光を当て過ぎて、もしかしたらダブルキャストとして観たほうがいい映画だと感じれたかもしれない。。。。(ここからネタバレ)そして、最近の風潮のフェミニストの観点で、男が女に見出されて女が男の優位に立つみたいなカテゴリーにすると、どんどんこの映画は違ってくると思う。ただただ純粋にブラッドリー=クーパー扮するジャクソンの恋に落ちた瞬間が、鮮烈に美しく誰にも触らせたくないくらいに彼にとって大切であったこと。でもその才能の美しさは、世間も欲しがりまたもっと輝いていく不条理。『嫉妬』という言葉は汚すぎて、ジャクソンにはそぐわない。映画『ブルーバレンタイン』彷彿させる一目惚れのまま女を愛するがあまり、現状が見えない男の性。皮肉にも彼が「元の君に戻った時に聞かせたい曲」が最後ラスト、彼が亡くなった後、アリーがステージで歌う。元の君は、出会った頃の「君」なのだ。
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by harico_couture | 2019-01-10 13:47 | 本・映画 | Comments(0)
田舎町の一軒家に住む、仲の良い若夫婦、ある日夫が事故で死ぬ。そしてゴーストとなってこの家に住むお話。。。。
超シンプル、会話も少ない、話の展開も劇的ではない・・・・ある人が観たら「退屈な映画」になってしまいそうだ。
しかし、今の『私』には非常に響き今年No.1と言ってもいいくらい感動した。
物語は、妻が要らないものを捨てる場面から始まる。「手放すモノ」と「取っておくモノ」この差はなんだろう。古くても汚くても、もう着ない服でも、「必要」なこともある。物語の中である男がベートーベンの第九はずっと時代を経ても歌い続けられるだろう・・・と言う。絵画にしてもずっと美術館に展示されるもの、捨てられていくものもある。また、『愛』にしてもずっと忘れない愛と忘れてしまう愛がある。そんなことを物理的に形がある「家」を通して、物語はこの言葉なならない想いを見せてくれているような気がする。映画を見たあくる朝、ボロボロで穴まみれになったカイトのお気に入りのTシャツを今日こそは捨ててやる!!と思い聞くと「いかん!!それは俺の一部や!」とカイトに言われた。その言葉が「手放すモノ」「取っておくモノ」の差のアンサーになった。
私がこんなにもこのテーマに執拗に敏感なのは私が「作り手」だから。お客様の一部になるモノを作っていく立場として一釘打たれた。ご興味のある方、是非ご覧下さいね♡
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by harico_couture | 2018-12-05 10:48 | 本・映画 | Comments(0)
伝説のロックバンド・クイーンの映画『ボヘミアン ラプソディ』が公開する日を、まだかまだかと待ち望の毎日のように、クイーンの曲が家に流れていた水田家。公開当日に親子で映画館へ・・・(カイトも親の影響ですっかりファンに)。と、言っても私達はリアルタイムで聴いていた訳ではない。なんとなくボーカルのフレディ・マーキュリーの半生を知ってるだけだ。しかし彼が歌ってる映像は目に焼き付いているので、正直予告を見たときは「なんか違うな・・・」と半信半疑になった。
だけどだけど、そんな想いは一変に払拭した。完璧にフレディ・マーキュリーが憑依していた。評価で面白いコメントがあったのでコピー。リアルタイムで彼を見ていたファンは、こんな想いなのかもしれない。

QUEENは僕の青春。

QUEENは、何物にも代えがたい僕の高校時代の象徴。この映画のレビューを書いてみろ、って言われたって正直困る。じゃああんたは高校時代大好きだった女の子がまるでそのままの姿で目の前に現れたら、どんな気持ちか?って聞き返したい。そう、今の僕はそんな気持ちなのだから。
だって、冒頭のフレディの軽やかな後ろ姿だけで涙が出てきたもの。
家帰ってからyou tubeでlive aidのステージ何度も見返しちゃったもの。
あと何回観に行こうかしか考えていないもの。

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→こちらは映画用のジャケット
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→こちらはオリジナルのジャケット。。。。そっくり!!


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by harico_couture | 2018-11-17 10:43 | 本・映画 | Comments(0)

アートのチカラ

テレビでフィルメールの謎を追った番組を見ました。フィルメールの代表作『真珠の耳飾りの少女』は、誰もを虜にする様な魅力的な少女が描かれて、北のモナリザと呼ばれてるそうです。寡作の画家フィルメールは40点余りの作品しか残ってなく、しかもこの番組を見て知ったのですが、何かと事件が起こってる!?ナチスに自分が描いたフィルメールの贋作を売り、罪にとらわれたが無罪になったり、何度も作品は盗難にあってる。そして衝撃は、作品を人質にテロが行われたりした。これをアートテロと言うらしい。アートテロと言えばバンクシー。最近では作品が1億5千万円で落札された直後に、額に内蔵されたシュレッターが動き出し半分切り刻まれたことが世間を賑わせた。調べると、バンクシー、面白いです。。皮肉たっぷりの社会風刺の壁の落書きアート。落書きは犯罪なので、顔を出さず。しかし、その落書きに価値が出て恐ろしいほどの金額が叩き出される。社会の秩序が捻れて、アートに群がる人の欲があぶり出される。しかしこれも皮肉ですが、メッセージは世界に広がるのです。フィルメールは後世でこんなにも価値が出たことを知らず、貧乏なまま46歳で亡くなります。バンクシーも、無償で壁に落書きをしてます(支援者はいると思いますが)。生み出した本人が抽出した作品が、どんどんチカラを増して、そのチカラを善きにも悪しきにも転がすことができる。アートの素晴らしさと怖さを感じる今日この頃でした.・・・・・(長くてすみません)
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フィルメールの半生を描いた映画です。スカーレット・ヨハンソンが
超絶美しいです。お話は、、、、退屈かも。
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シュレッターにかけられた、バンクシーの絵です。
他にも沢山、バンクシーの作品は見れますので、是非見てみてください。
感慨深いですが、絵も素敵だと思います。

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by harico_couture | 2018-11-12 11:28 | 本・映画 | Comments(0)
9/15日に樹木希林さんが75歳でこの世を去った。約1ヶ月経った今も、テレビや雑誌に希林さんの生き様を綴っている。亡くなって改めて大きな存在だったのだと思う。希林さんの着物リメイクに目が行き、ずっと追いかけてきた。デザインやアクセサリーの合わせ方など、今も尚、参考にしている。お着物の着こなしも素敵💖仕事に対する熱意もずっと熱いまま、私もそうなりたいと思ってます。お亡くなりになってから、片っ端から希林さんの動画を見ている。今まで見えなかった希林さんが浮かび上がる。やはり内田裕也との関係は、より希林さんらしさを表している。どこから見ても「おばあさん」を演じている希林さんであるが、実は中身は愛情深い女性なのだ。別居を続けるも、内田裕也をずっと離さない。寝室のベッドの正面に横尾忠則が描いたPARCOのポスターが貼られている。その中には内田裕也が描かれている。毎晩無意識にでもそのポスターを視界に入れて、内田裕也を想っていたと思うと胸がキュンとする。二人の超個性は時に強く結びつき、そして激しく傷付け合う。『両想いだけど片想い』一見矛盾した言葉だけど、それでなければこの魂の強烈な繋がりは説明できない。愛し抜いた希林さんの女としての性を最後に感じるとは・・・・天晴れな人生。
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by harico_couture | 2018-10-06 10:57 | 本・映画 | Comments(0)
夫婦とはなんだろう・・・結婚というある種、見えない檻に入れられて体裁を意識する。それは本来の自分を見失ってしまうことにもなる。この映画は、ある日突然「妻」と同乗する車で事故に遭い、妻だけ亡くなってしまった夫の話。妻の父の会社は大きな株取引会社、そこで右腕として多忙な毎日を送る夫は、「悲しさ」という感情も出てこない。それにも増して妻のことを愛していたのかさえも分からない。亡くなった病院で空腹を満たす為に自動販売機でチョコを買うが故障で出てこない。そのクレームを自動販売機の会社に自らの日記を添えて出すのが彼の日課になり、そこから彼の奇行が始まる。。。。いつもあった「妻」の存在が無くなってから、妻の残像を通して本来の自分を眠りから呼び覚ます。
全然ロマンティックじゃない、むしろリアル。「愛する」って自覚がないところに存在してたりする事実。
朝日新聞の投稿欄に掲載された「妻が願った最後の「七日間」が話題だ。亡くなった妻が書いた亡くなる前にしたい7日間のことが書いてある。最後の願いだけ叶った、それは<私はあなたに手を報られながら 静かに静かに時の来るのを待つわ>だった。見えない檻の中、幸せに自分を見つけた人もいる・・・・
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by harico_couture | 2018-09-03 11:01 | 本・映画 | Comments(0)

haricoのつぶやき


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